ダブルファンタジー 村山由佳
読み終わった後、血の気がサーッと引いて、深い悲しみが全身に広がっていく。
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読み終わった後、血の気がサーッと引いて、深い悲しみが全身に広がっていく。
若かりし頃の八雲の話はつづく。
菊比古(八雲)と助六がまだ二ツ目で頑張っているときのこと。
はじめ文章は意味を成さなかった。
何を言っているのかもわからず、これから何が起ころうとしているのかも想像さえできなかった。
短編の名手である角田光代と占星術研究家の鏡リュウジのふたりが手を組んで生まれた作品である。
ばななのようで、ばななではない。
いや、ばななに近いからこそ、もっとも遠く感じるのかもしれない。