良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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代筆屋 辻仁成

代筆屋 (幻冬舎文庫)
代筆屋 (幻冬舎文庫)
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辻 仁成
幻冬舎
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胡散臭いし、こんなこと実際にはあり得ないって
思ってしまうのに、惹かれてしまう。
何に惹かれるのかというと、やはり手紙というものがもつ
魅力であると言わざるを得ない。

吉祥寺の喫茶店レオナルドで、代筆屋として依頼人の要望に沿って、
代理で手紙を書くという商売を始めた主人公。
噂が噂を呼び、口コミでどんどんお客さんが来るようになり、
いつの間にか、本業の小説家よりも繁盛するようになるが…。

この代筆屋の面白いところは、小説であり、物語であるにも関わらず、
代筆した手紙がメインであるということである。
依頼するまでの経緯や人間関係を描いていたりもするが、手紙だけで
物語が終わってしまったり、手紙を渡した後のエピローグ的な物語が
一切ないまま終わってしまったりするのだ。

一話一話が短く、簡潔にまとまっているのは、作者が意図したこと
なんだと思う。
これは記憶が不確かなので合っているかどうか自信はないのですが、
三島由紀夫の「レター教室」を彷彿とさせられるのです。
手紙教室としては、三島由紀夫の方が秀逸なのですが、辻仁成の場合は
物語としての面白さ、人と人との交流、手紙を通しての人のあたたかさや
ぬくもりを感じられるのが良いし、両者の違いなのかとも思いましたね。

まえがきに、手紙の書き方を伝授するためにとあるように、年齢や性別、
性格や職業、生い立ちなどがまったく違う人に対して、どんな手紙を書くと
良いのか、人の心に訴えかける手紙とはどういうものなのかといったことを
物語を通して教えてくれているような気がするんです。

このお話にあるように、すべてがうまくいくとは限らないけど、
手紙の良さを知ることで、たまには大切な人に手軽を書いてみたい。
そんな気持ちにさせられるのです。






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