良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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ハッピー☆アイスクリーム 加藤千恵

ハッピー・アイスクリーム (集英社文庫)
加藤 千恵
集英社 (2011-12-15)
売り上げランキング: 78032

物語のあいまあいまに、短歌がはさまる。
まるで、そこが区切れのように、息つぎをするかのように
行間にさりげなく挿入される。

そこには、女子高生のもつさまざまな悩み、
背伸びすることのない等身大の想いが歌われている。

「どこまでがわたしなのかがわからなくなってしまいそうな真夜中」
「あなたへのてがみはぜんぶひらがなで げんじつかんをうすめるため」

あぁ…もしかすると、その昔、歌を詠みあっていた貴族たちも、
こうやって呼吸をするように当たり前のように歌を作り出していたの
かもしれない。
そうやって、互いの想いを確認したり、駆け引きしたり、
愛を伝えたりしていたのではないだろうか。
そんなことを、今の言葉で紡がれた加藤千恵の短歌を読んでいて感じた。

女子高生の日常を描いた5つの物語は、失恋・不安・挫折・嫉妬・希望
といった、さまざまな状況や感情が入り混じったものである。
良いとか悪いとか、そういう二元的な価値観では決して判断しては
いけない類いのもの。

きっと、そういう想いや記憶というのは誰しも持っているもので、
そのときは苦しかったり、忘れ去りたいって思うのかもしれないけど、
時が経つにつれて変化していくのではないだろうか。

時の魔法が、いつしかその記憶を、楽しくて、忘れられなくて、
素敵な宝物へと変えてしまう。
だから、今つらくても、苦しくても忘れたいって思わないで抱えて欲しい。
そんな風に思ってしまうのは大人のエゴだろうか・・・。






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