良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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浮世でランチ 山崎ナオコーラ

浮世でランチ (河出文庫)
山崎 ナオコーラ
河出書房新社
売り上げランキング: 173730

はじまりの空気感がいい。
音というか、匂いというか、そんなようなものが
漂うさまがすごく好きだ。

今回も見事にやられてしまいましたね~。
いい意味で、期待を裏切られました。

浮世でランチは、今まで読んだ山崎ナオコーラ
どの作品とも違う。
『人のセックスを笑うな』、『カツラ美容院別室』、
『長い終わりが始まる』の三作と比べると、登場人物の
描き方が全く違うんです。

今まで登場人物に好意を持つことができなかったのが、
この作品ではたくさんの魅力的な人たちが登場して、
好意を持ち、なおかつ感情移入しながら読み進めていく
ことができる。

これは、きっと著者が作為的に、意図して行っていること
なんでしょうね。
悔しいなと思いながらも、まんまと引っかかり、
見事なまでに作品の世界に没入してしまいました。

14歳の私と25歳の私。
主人公丸山君枝の過去と今を交互に行き来しながら、
物語は進んでいきます。

中学のときのお話は面白かったですね。
同級生の女の子を好きになる丸山、登校拒否をして
女言葉を話す幼なじみ、神さまに会ったことがある
というタカソウ。

中学生特有の言葉使いであったり、感情であったり、
人間関係の動きを読んでいるのが楽しく、何かの折に
自分自身が中学の頃の記憶が蘇ってきて不思議な
デジャヴ感覚を味わうことができました。

最終的に、25歳の私は、ある地点へ漂着する。
現代社会で生きることの意味を考えさせられるんです。

丸山の行動が、刺さるように痛いけど、
それがいいんだろうなぁ。
きっと、その痛さを乗り越えて人間は生きていく、
生き続けていくものなんだなって思いました。





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