良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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どうしちゃったの?ねずみくん なかえよしを

どうしちゃったの? ねずみくん (ねずみくんの絵本)

ポプラ社
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落ちこんで、何をしても反応しないねずみくん。
友だちが声をかけても、曲芸をしても喜ばないし、
元気にならない。
困り果ててるときに、ガールフレンドのねみちゃんが来て…。

意外とこのシリーズってシュールなのかなって思ってしまい
ました。

なぜかというと・・・。
たとえば、友だちが曲芸するという表現を使っているところ。
友達だったら曲芸という言葉は使わないんじゃないのかな。
曲芸って、見世物、ショー的なニュアンスがあるんじゃないのかなって、
変にこの言葉に反応してしまったんですよね。

しかも、お友達のさるやあしかくんたちは、ねずみくんが喜んだり、
元気になったりしないことに落ちこむというところも、自分の曲芸が
評価されなかった的に勘ぐって読んでしまったんですよね。

そして、ラストの展開も驚いてしまいましたね。
それってありなんだ、子どもたちにそのことをそのまま伝えてしまう
ということに正直驚いてしまったんです。

ねずみくんの正直すぎる反応が、素直でかわいいという見方もあると
思うのですが、別の視点から見ると、正直なことが必ずしも良いとはいえず、
時には周囲の者たちを残酷に傷つけるのではないかって思ったんですね。

絵本ってお話自体はシンプルで、ページ数も短いから、深く読もうと思えば、
いくらでも読めてしまうのかもしれないですね。
そういう意味では、むしろ大人よりも子どもの方が、素直にこういう物語を
受け取って読むことができるのかな。
大人は頭でっかちになるからいけないですね。






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