良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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がらくた 江國香織

がらくた
がらくた
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江國 香織
新潮社
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何が正解だなんて決めること自体がおかしいのかも
しれない。

ちぐはぐで、きっかいで、とりとめもないものが、
世の中には溢れていて、それを必要としない人たちには、
がらくたに見えるに過ぎない。

がらくたは役には立たない。
しかし、棄てるには忍びない。
愛ではないが、愛着や執着といったものがないまぜになった
ような懐かしい音楽を奏でるのだ。

表紙の絵のように美しい世界が広がる。
しかし、同時にそこには入れないような大きな壁が
立ちはだかる。
何度も小説の世界に入ろうとするのだが拒否されてしまう。
気づくと、同じ文章を繰り返し読んでいたりする。
まるで、巨大な迷路を彷徨う感覚。
こんなにも読みづらい江國香織は初めてだ。

何もしないことを選んだ桐子、夫を愛することだけを
生きがいにする柊子、妻だけでは満足できない原、
大人たちとしか交わらない美海。
出会っても、会話をしても、交わっても…どこか不可解で
馴染めない登場人物たち。
誰にも共感せず、感情移入することなく読了した。

でも、がらくたには魅力がある。羨望とは違う何か。
それは、美しい旋律であり、歓喜を引き起こす律動とも
呼べるのかもしれない。

彼女たちは、永遠がないことを知っている。
けれども、どこかで諦めることができず永遠を求めている
ように見えてしまう。
それは、悪いことではない。
悪いことではないんだ。
ただ、どうしようもなく悲しい気持ちにさせられる行為なのだ。






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