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有川 浩
新潮社
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男なら、どんなにキケンとわかっていても立ち向かわなくては
いけない瞬間がある。
仲間が危険に曝されれば、命をかけて守る。
売られたケンカは買うし、負けない!
バカやって、青春を謳歌してなんぼの大学生活だ。
しかも、男子99%の成南電気工科大学でぶっち切りの危険人物を
抱えた「機研(キケン)=危険」にいたら、退屈してる暇など
ありゃしない。
成南電気工科大学に入学した新入生の元山高彦と池谷悟は、
クラブ勧誘のビラを見ていたところ上野直也に出会ってしまう。
一見すると気のいいお兄さんなのだが、この上野こそが、
機械制御研究部(機研)の部長であり、学内一番の危険人物であるのだ。
二人はそのまま機研に入部することになってしまうが…。
はじめは、どんな物語なんだろうと考えてしまうのだが、
次第に上野をはじめとするやんちゃなメンバーに翻弄されるように
次から次へと起こる事件を読み進めてしまう。
なぜ部長がユナ・ボーマ上野と呼ばれていて、副部長が大魔神・大神と
呼ばれているかはすぐにわかります。
機研=危険だけれど、郷に入れば郷に従えで、機研色に染まってしまえば
これほど楽しい場所もないんじゃないかなって思ってしまうんですよね。
あるときは恋に、またあるときは学祭に、何事にも全力投球でぶつかる。
半端なことはしないメンツが揃っているからこそ、一致団結して最大の力が
発揮できるのです。
そして、全力でやりきるからこそ最高に楽しいんだと思います。
どの話も好きなのですが、やはり一番好きなのは学祭のお話ですかね。
機研が毎年出店する『らぁめんキケン』は、実際にあったら食べてみたく
なってしまいますね。
これまた、学生気分の遊び気分の出店ではなく、本気でおいしいものを作って、
本気で儲けるスタンスでやるもんだから、その本気ぶりにゲラゲラ笑って
しまいます。
過酷なスケジュールに廊下で意識を失い眠りこけてしまうくらいって、
一体どんだけ疲れているのよって感じですよね。(笑)
笑って、楽しんで、喜んで…思いっきりバカなことができるのって、
学生だからなんですよね。
学生の特権だよなぁ。
自分の学生時代を思い返しながら、懐かしいと思ったり、羨ましいと思ったり、
ちょっとセンチメンタルな気持ちになってしまいました。
笑いあり、感動あり、涙あり、恋愛要素は今回ちょっと少なめですが、
極上のエンターテイメント小説ですね。
今年読んだ小説の中で一番大好きな本になりそうな予感です♪
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