良薬は口に苦し 良書は心に甘し

読書ブログです。小説あり、エッセイあり、児童書や絵本、詩・写真・漫画など、ジャンルレスに紹介しています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

廃墟サンクチュアリ 三五繭夢

廃墟サンクチュアリ
廃墟サンクチュアリ
posted with amazlet at 12.12.21
三五 繭夢
二見書房
売り上げランキング: 204,935

退廃的で耽美…。
廃墟というもののイメージはこの一言に尽きるのでは…と
思ってしまうのだが、この本を見るとそのイメージがいい
意味で裏切られる。

訪れた廃墟には、明るい光が射し、永続的に続くかのように
見え、生命があった痕跡と新たな生命が、そこにあるのだ。

明るい未来であったり、建設的な展望が待っている訳ではない。
廃墟は廃墟でしかない訳で、そこに人も生産も何もない。
かといって、廃墟はゼロになったということではない。
そこに残り、その場所にあり続けるものなのである。

それらの建物は、いつしかその場所に溶け込んでいく。
自然と共にあるようになる。
過去の記憶も、栄光も今となっては微塵も必要とされない。
時が経てば経つほど、自然と共生していき、共生することで
人間との距離は乖離していくのではないだろうか。

タイトルにあるように、廃墟とはサンクチュアリ・聖域なの
かもしれない。
不可侵の領域、人力が介在しない場所、諦めることで永遠を
手にしたユートピアとも呼べるかもしれない。

かつて、人がいて、役割があって、名前も持っていた場所が
名もなき廃墟となる。
そうなることで、はじめて廃墟は、サンクチュアリへと変貌
するのではないだろうか…。





ブログランキングに参加しています。応援してくださると更新の励みになります☆

ブログランキング・にほんブログ村へ FC2ブログランキングバナー

スポンサーサイト

スポンサーサイト

*Related Entry

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://goodsuccess.blog117.fc2.com/tb.php/335-2f92136c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。