良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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どこいったん ジョン・クラッセン 長谷川義史

どこいったん
どこいったん
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ジョン・クラッセン
クレヨンハウス
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なるほど、そういうことか…。

結末はネタバレになってしまうので言えないのですが、
表紙からも漂う妙な空気感。
ページを繰る度に胸がざわめく変な気持ち。
無表情なクマと、ぶっきらぼうな関西弁とが、読めば読むほど
恐怖を掻き立てるのです。

いつ、なにが起こるのか?
それとも、なにも起きず終わるのか。
こういうのが下手なホラーよりも、よっぽど怖いのでしょうね。

声を上げるとか、涙が出るとかそういう類いの怖さではないの
です。
たとえば、読み終わった後に背筋がスーッと寒くなる感じと
いえばわかってもらえますかね。

『どこいったん』は、そんな声に出ない恐怖、ひたひたと歩み
寄ってくるような怖さがあるのです。
やはり、この怖さを引き立てるのが表情がまったく読めない
無表情さと、関西弁を使っていることなのでしょうね。

人間予測できないことと理解できないことが嫌なんですよね。
理解できなければできないほど、生理的嫌悪感とともに、恐怖
をも増幅させるのだろうなぁ。

クマは、なくなった帽子を探します。
探している最中でいろんな動物に尋ねます。
ぼくの帽子を知らないかということを…。

最後まで読んでしまうと、もう一度最初に戻ろうとは思えなく
なってしまいます。
あくまで私見なので人によっては感じ方は違うかもしれませんが、
これは何かの教訓なのでしょうかね。
それとも、そういったことはまったく関係ないのでしょうか。

もし、教訓だとしたら、一体何を 訴えようとしたのか。
それすらもわからない。だから、この絵本は怖いのです。
怖くて、怖くて堪らないのです。






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