良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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つづきの図書館 柏葉幸子

つづきの図書館

四方山(よもやま)市立図書館下町別館は、公園の中にひっそりと佇んでいる。
石造りの二階建てで、遠くから見ると、つたの絡んだサイコロみたいな図書館なのだ。


舞台はこの図書館。
そして、主人公は山神桃(やまがみもも)という女性。
40歳を過ぎて、勤めていた会社が倒産してしまい、バイトやパートの仕事では、家賃を払うことすら難しい状況に陥っていた。
そんな矢先に、父親の姉である、杏(あんず)おばさんが入院したとの連絡がくるのだ。

親しくもない叔母であったが、成り行き的にお見舞いに行くようになり、気がついたら叔母の家に住むことになってしまう。
しかも、幸運なことに就職先まで見つかってしまうのだ。
それが、下町別館の図書館であり、桃さんはそこで司書として働き始める。

何もかもが順調に見えるのだが、むしろその順調さが怖いくらいなのだ。
なぜ40歳過ぎで、すぐに再就職することができたのだろうか…。

この本、大好きすぎて、何を書いていいかわからなくなってしまいますね。
はじめ、何をやっても上手くいかなくて冴えない桃さんを見ているのもつらかったし、杏おばさんの辛辣な言葉にも胸が痛くなってしまいました。
でも、柏葉さんの本って単にかわいいとか、楽しいとか、そういうのはないんですよね。

現実の痛い部分や見たくない部分も、ちゃんと描いているから感動したりするんだと思うんです。
それに…児童書なのに少女ではなく、アラフォー女子を主人公にしてしまうことも驚きでした。

『つづきの図書館』では、つづきを望む者たちが出てきます。
それは、人間ではありません。
絵本の登場人物たちがつづきが知りたいと桃さんの前に現れるのです。
『はだかの王様』の王様、『おおかみと七ひきの子やぎ』のオオカミ、『うりこひめ』のあまのじゃく。
それぞれが、それぞれの想いを抱えて、つづきが知りたいと切望します。

王様たちが知りたいのは、本のつづきではありません。
絵本を借りてくれた少年・少女のつづきが知りたいと言うのです。

みんなの一途な想いには、胸を打たれてしまいます。
こんなに一途に想われたらうれしいだろうなって思うんです。
純粋な想いにまさるものなんてないんですよね。

あぁ、まだまだ書き足りない。
でも、書きすぎてしまうと読んだときの楽しさが半減してしまうので、この辺で終わりにしておこうと思います。
子供だけではなく、大人たちにこそ読んで欲しい一冊です。





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