良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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雪になる 谷村志穂

雪になる (新潮文庫)

江國香織がフランスのアンニュイな感じをだしているのだとしたら、谷村志穂は北海道のアンニュイな感じをだしている作家なのではないかと思ってしまう。


雪国を舞台にした6篇の物語。
表題作の『雪になる』は、北海道の小樽を舞台にした作品である。

前夫から逃げるようにして小樽までやってきた加代。
今度こそ清潔に生きると誓ったはずなのに、その誓いも虚しく、呆気なく破られてしまう。

寂しいからなのか、人恋しいからなのか、加代は男を求めてしまうのだ。
その想いは、いつしか郵便配達員の木村に向けられるようになり…。

雪になる以外の作品は、必ずしも北海道が舞台ではない。
主人公の性別も、年齢も、職業もバラバラである。

それにも関わらず、ひとつの作品としてまとまりを感じるのは、雪が象徴として、そこにあるからかもしれない。

雪はロマンティックの象徴と思っている人もいるかもしれないが、住んでいる者にとっては寂しさや悲しさの象徴でしかないことがある。

いつ止むかすらわからない雪を見ていると、なにもかもが幻で、手に入れることなどできないと思ってしまうことがあるのだ。

だから、主人公たちが間違っているだなんて、僕には言えない…。

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