良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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ミミズクと夜の王 紅玉いづき

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

かわいい少女の恋愛と、美しい世界を描いたファンタジーだとばかり思っていた。
ところが、主人公である少女・ミミズクは額に数字の焼きゴテをされ、手足には鎖がついている。


傷だらけで、痩せ細った体を引きずりながら彼女が歩いているのは夜の森と呼ばれる場所。
そこには、たくさんの魔物がはびこっているという。
しかも、夜の森には恐ろしい夜の王が君臨し支配しているというのだ…。

死にたいと切望し、己の体を夜の王に捧げようとするミミズク。
それに対して、人間の侵入を拒み避けようとする夜の王。

互いの距離は決して縮まらないかのように見えたが、ミミズクの天真爛漫なまでの行動により、少しずつではあるが距離を縮めていった。

しかし、そんなふたりの生活はいつまでも続かないのだ…。

読んでいると、どうしても主人公のミミズクに感情移入してしまう。
だからなのか、いばらの道を歩いているかのように、常に痛みを伴う。
チクチクとした小さい痛みのこともあれば、グッサリ深く胸に突き刺さる激しい痛みもある。

感情というものを忘れてしまったミミズクに同情している訳ではないのに…。
胸に秘めた思いをそのまま伝えることができるミミズクに嫉妬している訳でもないのに…。

彼女の純粋さに共鳴し、彼女の強さに感涙してしまう。
ミミズクをはじめ、この物語に出てくる登場人物たちは、みんな魅力的で心優しい人たちばかりなんですよね。

でも、ただいい人では終わらない。
そこが、また人間らしくていいなって思うのです。




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