良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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天使の卵 村山由佳

天使の卵―エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

20年前に、村山由佳という作家と出会い、当時の僕の心を鷲づかみにした物語である。


続編である『天使の柩』がでたこともあり、久しぶりに手にとってみたが…。
明らかに当時とは受けた感触が違ったことに驚いてしまった。

でも、ちょっと考えればすぐわかることだ。
主人公の歩太は当時の僕と同じ18歳。
まるで、等身大の自分のことのように投影して読んでいたのだから、歩太と僕の間には壁すらなかったはずだ。

だとすれば…当時の記憶が薄らいでいる今の自分にとっては、感情移入できなくなっているのは、仕方のないことなのだろう。

こういうときに、本って生ものだなと思ってしまう。
きっと、その人にとって旬な時期というものがあるのだろう。

出会ったことに意味はある。
出会ったことで変わったこともある。
だからこそ、今の僕があるのかもしれない。

美大を目指す浪人生の歩太と、病院で精神科医として働く春妃の恋の物語。

単に甘い恋の話ではない。
臆病になったり、不安になったり、負けそうになったり…。
それぞれの過去、現在、そして未来へと続く物語なのである。

あぁ、恋と書いたけれど、ふたりの関係を見ていると、切ない愛の物語といった方が合っているかもしれません。

恋も愛も永続的なものではない。
そのことを痛切に感じてしまうのです。

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