良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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古道具 中野商店 川上弘美

古道具 中野商店 (新潮文庫)

妙な既視感がある。
はじめて読んだ物語であるにも関わらず、以前から見知っている出来事のように感じてしまう。


登場する人物たちは、身近にいる知人のように思えてしまうし、語られる話も、まるで横で一緒になって聞いているような気になってしまう。

だからなのか、フィクションと言われても、恋愛小説と言われても腑に落ちない違和感があるのだ。

親戚のおじさんの話、近所のお姉さんの話と言われた方がしっくりくるのだから不思議だ。

物語は、東京近郊の古道具屋である中野商店が舞台となる。
たいがい、「だからさあ…。」という店主・中野の言葉から物語ははじまる。

脈絡のない話をし、ダメ男っぷりを遺憾なく発揮する中野のもとで働くのは、アルバイトのヒトミとタケオである。

事件はたまに起こるが、大抵は古道具屋の日常が描かれているだけである。
変な店主の行動と、奇妙なお客の売り買いと、ときどき色恋が混じる…。

心地よい雰囲気はあっても、軽妙さや爽快さはない。
けれども、その心地よさがあるから、流れのようにつづきを読んでしまうのだ。

奇妙で、不思議で、少しだけやさしい物語です。

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