良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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乳と卵 川上未映子

乳と卵(らん) (文春文庫)

どろりとは違う。
だらりとも違う。
ぬるりとした感触。


生ぬるくて、べとついて、触れると全身に鳥肌が立つような不快感が全体を覆う。
『乳と卵』のイメージを言葉にすると、こんな感じだ。

川上作品は二作目だが、『すべて真夜中の恋人たち』のような読みやすさはなく、ひたすら読みづらく難解で理解に苦しんだ。

恐らく、それは性差によるものなのだろう。
男性には理解不能な世界なのかもしれない。

不穏な関係性、不可逆な進行性。
どこまで行っても果てはなく、どこにも逃げ場も行き場もない。
閉塞感が漂う濁った空気の中に彼女たちはいる。

豊胸手術を望む巻子、大人の女になることを拒む緑子。
そして、巻子の妹である夏子。

巻子と緑子の関係は、親子であるにも関わらず、不自然極まりない。
ある日を境にまったく声を出さなくなってしまった緑子は、母親との会話を筆談だけでするようになってしまう。

そんな状況で、親子は夏子のいる東京に遊びにくる。
女三人の三日間の夏休みは、それぞれの想いを放物線を描くように自由に行き来する。

その自由さが受け入れることができれば…。
もしかしたら、楽しみながら読むことができるのかもしれない。

そんなことを本を閉じてから思った。

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