良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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カキフライが無いなら来なかった せきしろ 又吉直樹

カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫)

文字の洪水、いや、文学の洪水だろうか。


せきしろ氏と又吉氏のふたりの言葉をいくら追っても、終わりが見えない。

まるで、終わりのない文字の洪水に巻きこまれて、溺れたような気持ちになってしまう。

ふたりが交互に書きだす、俳句とエッセイと写真は強烈に胸の中を掻き乱していく。

決して暴力的ではない。
寧ろ、紳士然としているとさえいえるほど、ふたりの人柄が滲んだ言葉なのである。

しかし、ここにある400句以上の俳句は、定型に収まらない自由律俳句なのである。
だから、静かな文学ともいえない仕上がりとなっている。

せきしろ氏と又吉氏が書く俳句というのは、独り言、走り書き、格言、駄洒落…。
いかようにも受け取ることができる言葉ばかりなのだ。

かといって、一度読んでしまえばあとは必要ないというものでもない。

解説で金原瑞人さんも書かれていますが、どこまで本気で、どこまで冗談かわからない俳句たちは、一度だけで理解できるものでもないのです。

何度も読んで、読む度に新たな発見がでてくる俳句集なのではないかと思う。

気になった句をいくつか挙げてみると…。

「憂鬱な夜を救ってくれる本といる」
「まだ眠れる可能性を探している朝」
「キミと一緒なら職務質問されなかった」
「祖師ヶ谷大蔵と言いたかっただけ」
「始発電車に眠る人と眠れぬ人と登山者」

気になる言葉が、たくさんあるんですよね。
一体どうしたら、この言葉を書き留めようとしたのか。
どんな基準で句集に入れる入れないを決めているのか。

さまざまなことが気になって眠れなくなりそうです。

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Comment

ゆう says... ""
こんにちは。ご無沙汰してます♪
私、この本お気に入りなのです。
あるあるネタみたいで笑えますよね。

「文字の洪水」って、ぴったり。
一度には読めないですよね。一日数ページ読んだらおなかいっぱい。
続編『まさかジープでくるとは』も文庫本になったので手元に欲しいなぁと思っているところなのです。
2014.09.16 16:59 | URL | #svfWGCro [edit]
藤壺 says... "やぁ♪"
これ、私も読みました。実は、本自体はもう読まなくてもいいや、と思ったくせに又吉くんの自由律俳句には魅せられました。自作でお気に入りの句は「絶景スポットで小雨に遭う」です(笑
2014.09.17 09:34 | URL | #- [edit]
masa says... "ゆうさんへ"
こんにちは。
こちらこそご無沙汰しています。

> 私、この本お気に入りなのです。
> あるあるネタみたいで笑えますよね。

わかります。
どんなものなのかと思っていたのですが、予想以上に
面白くて続編も購入してしまいました。

> 「文字の洪水」って、ぴったり。

うれしいです。
そうなんですよね。
文字が洪水のように押し寄せてくるから、少しずつ
しか読むことができないんですよね。
2014.09.24 13:43 | URL | #VGHpASgM [edit]
masa says... "Re: やぁ♪"
ま、まさか、このお名前でくるとは!?(笑)

いいですよね、又吉の自由律俳句。
個人的にはエッセイや創作の文章も良いなと思ってます。
まだまだ化けるのではないかと…。

>自作でお気に入りの句は「絶景スポットで小雨に遭う」です(笑

あぁ、わかります。
なんでしょう。
ちょっと不幸な感じが良いですよね。(笑)
2014.09.24 13:45 | URL | #VGHpASgM [edit]

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