良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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REVERSE リバース 石田衣良

REVERSE リバース (集英社文庫)

ヴィレッジゲートというソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で出逢ったアキヒトとキリコ。


メールでの会話は仲の良い恋人のようなやりとりだが、それはネットというバーチャルな場所だから成立関係だったのだ。

アキヒトは、丹野千晶が演じるネット上の男性であり、キリコは、大久保秀紀が演じる女性なのだ。

だから、いくら親密に話をしても、頻繁にメールのやりとりをしても、誰よりもお互いのことを必要としていても、リアルで会うことは叶わない。

それを知りつつも、互いを求め続ける二人。
しかも、千晶も秀紀も、同性愛者ではないところが、この物語のアンバランスな魅力となっているような気がする。

本当は女なのにキリコに惹かれる千晶。
本当は男なのにアキヒトに惹かれてしまう秀紀。

二人の距離が近づけば近づくほど、危うい気配が強まる。
ジェンダーがボーダレスになっていく…。

物語が終わりに近づくにつれて、『リバース』の独特で不思議な世界が築かれていく。

それは虚構なのだろうか。
蜃気楼のように触れてしまえば消えてしまう幻なのだろうか。

その結論は読了後も見出せなかったが、こんなことを思ったんだ。

目に見えることだけが真実ではない。
世間が常識と言っていることだけが、すべてではない。

見えないところにも真実はある。
非常識と言われていることでも大丈夫だったりすることがある。

至極当然のことだが、しあわせかどうかは、他人が決めることではない。
ましてや、誰かに評価されるものでもない。
その度合いは本人にしかわからないことなのだ。

だとしたら…。
アキヒトとキリコの関係もありなのかもしれない。

当人同士がそれでいいのであれば、反転した関係性もありなのかもしれない。

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