良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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男と点と線 山崎ナオコーラ

男と点と線 (新潮文庫)

人生は点と線であるように、旅もまた、点と線であるのだろう。


ある地点から、別のある地点まで移動する行為というのは、無数の点を通過することに他ならない。

そして、その無数の点が結果として、一本の線となっていく。

目的がわからなくても、無意味と思っていても、何かの拍子に意味のある集合体となる瞬間があるように思える。

きっと、山崎ナオコーラの描く世界というのも、そうやっていくつもの点を書き連ねているのではないだろうか。

今は意味がわからなくても、今は何が起こったか理解できなくても、時間をおくことで、点は線となり、特別な意味が生まれるのではないかと思ってしまうのだ。

6篇のショートストーリーは、旅と男女の出会いをテーマにして書かれたものである。

ニューヨーク、パリ、東京、上海…。
さまざまな場所にいる主人公たち。

ある者は仕事で、ある者は移住、卒業旅行とシチュエーションもバラバラである。

物語を読むときに、つい作者が何を言いたいのかを考えてしまうものだが、山崎ナオコーラの書く文章には、そんな一般的な読み方は通用しない。

言葉を楽しみ、文章を味わう…。
ただ、それだけでいいような気がするのだ。

今はそうだが…もしかしたら、10年後に再読したときにはまったく別のことを感じるのかもしれない。

今から、その瞬間を密かに楽しみにしていたりするのだ。

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