良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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天使の柩 村山由佳

天使の柩 (天使の卵)

戦慄に似た、ざわざわとした背筋の寒さを感じる。


それが何なのか…。
言葉にするのもためらってしまうほどの嫌な予感が、常につきまとうのだ。

たとえて言うならば…背中に常に死神が張りついているような感覚が近いのかもしれない。

希望なんかはどこにも見当たらず、自分のすぐ隣には希望ではなく、絶望だけが横たわっている。

逃げることもできない。
戦うこともできない。
かといって、生きることも放棄できない。

足掻いて、足掻いて、逃げたつもりになっていても、気がついたら横には死神がいる。
そんな絶望的な物語に思えてしまったのだ。

だから、不安と緊張を抱えながら頁を繰り続けた。
読んでいるこちらまで絶望的な気持ちに晒されるのは、ある意味で作家の意図が成功したといえるのかもしれない。

14歳の茉莉は、父親と二人暮らしをしていた。
祖母は亡くなり、母親は出て行ってしまい、父子だけが残された。

ただ、茉莉は父親に愛してもらうことができない。
愛してもらえないどころか、話すことも、顔を合わせることすら拒否されて、日々を過ごさなくてはいけなかった。

そして、学校にも行かなくなり、学校にも家にも居場所がない彼女は、あることがきっかけとなり、歩太と出会うことになる。

ひと回り以上も離れたふたりは互いに惹かれながら少しずつ距離を縮めていくのだが…。

途中まで息が苦しくなるような展開で、読むのも苦しかったのですが、最後は救いがあって良かったです。

歩太の選択も間違っていなかったんだろうな。
まだ、この先が知りたいと思う気持ちもありますが、これ以上深追いするのは無粋というもの。

天使シリーズの最終巻を読んで、また村山由佳という作家に興味が湧いてきました。
家に積んである本も読んでいこうと思います。

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