良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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虹 吉本ばなな

虹―世界の旅〈4〉 (幻冬舎文庫)

歯車が壊れてしまうと、あっという間に転落してしまう。


密かなゆがみは、ゆっくりとだが、確実に本来の道とはちがうところへ連れ去ってしまう。
そして、思わぬところに漂着してしまうのだ。

瑛子にとっては、それがオーナーの家で家政婦をすることであった。
タヒチアンレストラン『虹』で働いていた瑛子は、優秀なフロア係であった。
しかし、母の死をきっかけに体調を崩して、店で何度も倒れてしまうようになってしまう。

過労と診断された彼女はオーナーの好意で家政婦の仕事をするようになるのだ。
一見すると、とても良いことが起きたように見えるが、彼女にとっては違った。

虹での仕事を奪われ、合わないオーナー夫人の下で働かなくてはいけないという苦痛以外のなにものでもなかった。
そんなときに、犬や猫や庭の世話をすることで、動物や植物たちから力をもらい癒されていく。
そして、もうひとつの密かな接点が契機となり、瑛子は新たな選択をすることになるのだ。

現実として瑛子のようなことが起こるかといえば、あり得ないのかもしれない。
ただ、現象ときて起きたことは、誰しも起こることなのではないかと思う。

母親の死、体調の変化、仕事の選択…。
それらは生きていると避けることができないイベントである。
だから、生きている限りは通過するし、通過するということは苦しくつらいときは、どこかで抜け出せるということだ。

そして、改めて苦しくつらいときこそ、誰かが側にいるだけで救われるのだなと、当たり前のことを感じたのです。

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