良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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秋の牢獄 恒川光太郎

秋の牢獄 (角川ホラー文庫)

背筋になにか薄気味の悪い生き物がスーッと這うような寒さを感じる。


表題作を含め、三つの掌編が収められている。
どれも閉ざされた空間で起こる物語だ。

『秋の牢獄』では、主人公の藍が、繰り返す11月7日の世界から抜け出せなくなってしまう出来事を。
『神家没落』では、翁の面をかぶった見知らぬ男に家を受け渡されてしまった主人公の顛末を。
『幻は夜に成長する』では、見知らぬ者たちに幽閉され、幻を創らされ続ける女の話を…。

薄ら寒さを感じるのは、ここで起きている出来事が、隣の芝生で起きた出来事に見えないからだ。

もしかしたら、どこかで主人公たちと同じ人がいるかもしれない。
いや、それどころか、ある日突然、僕自身が当事者になってしまう可能性もあるのではないかと思えてしまう。

だから、恐怖を感じるのです。
だから、物語の顛末を知った瞬間に安堵とともに、苦虫を噛み潰したような気持ちになってしまうのではないだろうか。

牢獄は、もしかしたらこの三つだけではないのかもしれない。
他にも至るところに牢獄はあり、脱獄しようと足掻く人々で世の中は溢れているのではないだろうか…。
そんな妄想すらしてしまうのです。

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