良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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純白光 小島ゆかり

純白光―短歌日記2012 (コスモス叢書)

あぁ、せつない。


このせつなさをなんと表現すればよいだろうか。
溶けてしまいそうな淡さ、透けてしまいそうな儚さ、光のような捉えどころのないうつくしさ…。

いくら言葉を継いでも、言葉ですべてを表現することはできない。
小島ゆかり氏の紡ぐ短歌は、言葉の中にちいさな光の粒が散らばっているようなうつくしさがある。

日々の生活で起きたことを詠んだうたがちょうど、365首収められている。
なぜかというと、日記という形式をとっているから。

ふらんす堂のホームページで2012年1月1日から12月31日まで掲載された日記と短歌がここにはある。
さらりと右脇に書かれた日記も実に味があっていい。

わずか一行の短い日記のこともあれば、何行にも渡って長く綴ることもあるし、あるときは俳句や短歌を紹介していることもある。

歌人の日常を垣間見たような不思議な気持ちになるのだ。
当たり前のことだが、歌人であるとともに、母であり、妻であり、嫁である…。
そんな小島氏の日常が見え隠れするのだ。

好きな短歌をいくつか紹介しようと思う。

「コーヒーの香をふかく吸ふ夜の胸にしづかに帰るけふの旅人」
「濡れながらひかり帯びくる三月の雨ふる街を雨が見てをり」
「制服の男子のにほひしてせつなかったよ卒業のころ」
「二人とは小さき別れの繰返し夫は手を上げわれは手をふる」

連動するような日記の言葉かまた想いを喚起させるのかもしれない。
けれども、たとえ日記が横に添えられていなかったとしても、これらのうたに僕は共感するのだと思う。

今度開くときはうただけ読んでみようかな。
好きな歌人がどんどん増えて困る今日この頃である。

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