良薬は口に苦し 良書は心に甘し

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悲しき玩具 石川啄木

悲しき玩具 (280円文庫)

なんだ、この悲しさは。

虚しさとも、怒りとも、諦念ともとれる悲しき短歌の数々が、石川啄木の悲痛の叫びかと思えるほど胸に響いてくる。
その響きは、読者の胸の傷を突き刺し、抉り、踏みつける。

啄木のことばは、やさしさからは程遠い。
痛さを味わえと言わんばかりの乱暴さを秘めている。
しかも、その乱暴さが魅力となり、ある種の快楽すら起こさせるような気がする。

僕は、今まで啄木の短歌に触れることを避けていた。
それは、巷でよく聞くうわさに左右された結果だったのだが…。
我ながら考えが浅いと思ってしまった。

自ら読まずに合うかどうかなんて判断することなどできやしないのだ。
この啄木の才能に触れずして短歌を語るなんて愚の骨頂だ。

石川啄木の頭脳明晰さ、短歌の才能があるからこそ、確固とした矜恃へとつながっているということがわかれば、それですべてが納得するというものだ。

左右されている僕がこんなことを言うのもなんだが、「とやかく言う前に、まず読め!」と言いたい。
とにかく、うわさも偏見も持たずに、ただひとつの作品として手にとってほしいと思う歌集です。

最後に好きなうたをいくつか紹介します。

「考へれば、ほんとに欲しと思ふこと有るやうで無し。煙管をみがく。」
「ぢっとして、蜜柑のつゆに染まりたる爪を見つむる心もとなさ!」
「いつか是非、出さんと思ふ本のこと、表紙のことなど、妻に語れる。」
「今日もまた胸に痛みあり。死ぬならば、ふるさとに行きて死なむと思ふ。」

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