うせもの宿1 穂積
またまた、穂積さんの新刊。
しかも、今回は連載ものとくれば、触手が伸びますよね。
なんだかタイトルも表紙もあやしい雰囲気漂っているなと思ったら、本当にあやかしがでてくるお話だったんですね。
いやいや、どこまで穂積さんはバラエティに富んだ作品を描きつづけるのか…。
舞台は一軒の宿です。
『うせもの宿』といって、失くしたものが必ず見つかるという宿が舞台です。
ところが、この宿にひとりで足を運ぶお客さんはいません。
マツウラという眼鏡をかけた胡散臭い男がお客を連れてくるのです。
それだけではなく、連れてこられたお客は喜んで宿に来ている訳ではないのです。
どこか、戸惑っていたり、なにか騙されている感がひしひしと漂ってくるのです。
ある男は、失くしたものを思い出せないと言い、ある少年は真っ白いネコを探していると言い、宿に足を踏み入れます。
一話完結の物語は、テンポがよくスラスラと読めてしまいます。
少女にしか見えない女将が何者かということも気になってよいと思います。
ただ、なんとなく惜しいというか、あっさりしすぎている印象があるんですよね。
もう少し、一話をゆっくり、しっかり紐解いて、宿の不思議につなげてほしいと思ってしまうのです。
これは、次巻以降が面白くなっていくのを期待するしかないですね。
穂積さん、応援しているので頑張ってください。
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